フェザーリフトは皮膚を切開することなく皮膚の皮下組織に特殊な糸を入れることで皮膚のたるみやシワを引き伸ばすことのできる美容手術です。
そのメリットは傷跡や副作用、後遺症が少ないこと、手軽にできることであり、デメリットは効果の持続期間が皮膚を切開するリフトアップ術に比べて少ないことです。では、フェザーリフトの効果はどの程度で、どのくらいの期間持続するのかを説明していきます。
フェザーリフトの効果と施術方法
フェザーリフトとはフェイスリフトの一種で、皮膚の内側に医療用の糸を埋め込むことで、たるんだ箇所を物理的に糸で引っ張り上げ、肌のリフトアップを行うというものです。
糸の表面には細かなギザギザ構造が施してあり、それによって周辺組織をしっかりグリップすることで、リフトアップを促します。アプトスまたはワプトスというポリプロピレン製の細い糸を使用します。
糸による直接的なリフトアップ効果に加え、埋め込まれた糸の周囲にできるコラーゲンにより、肌のたるみを解消する効果があると言われています。
さらに、体内に糸=異物が入ることで体がそれに反応し血行や代謝が良くなり、エラスチンやヒアルロン酸が分泌されます。それらの作用により、肌は弾力やきめが磨かれ、若々しい肌を取り戻す効果も期待できます。
フェザーリフトに使用する糸はどんなもの?
糸の種類について説明します。アプトストいう糸は、長さ約10cm、幅1mm以下の糸です。顔の中心に近い頬のシワやたるみに有効で、弓形に埋め込むことで、弓形からまっすぐに戻ろうとする力で肌を引き上げます。
一般的な外科手術でも使われている糸でもあります。次にワプトスは、長さ約60cm、幅1mm以下の糸で顔の周辺のリフトアップに使われることが多いようです。
こちらは糸のギザギザがスパイラル状に付いていることから、より高いリフトアップ効果が得られると言われています。
フェザーリフトの効果と口コミ
メスを使用したリフトアップ術では、直接皮膚のたるみ部分を切開するため確実に皮膚のたるみを取り除くことができ、施術後の変化も実感できることがほとんどです。
一方、フェザーリフトでは糸を皮下組織に通して引っ張り上げ、糸の周囲で生成されるコラーゲンの効果で肌に張りを与えたりします。直接取り除くフェイスリフトと比べると劇的な改善は難しいといえます。
実際にどちらも経験したことがある人によると、「どうせ高いお金を払ってやるなら効果が確実に出るほうが良い」という意見もあります。
ですが、フェザーリフトが全然効果が無いという訳ではなく、各クリニックの施術前後の写真を見比べてもその効果が分かると思います。
実際の口コミでも「肌が綺麗になったと言われる」「年齢より若く見られるようになった」などの声が多く聞かれます。切りたくないけれど、ある程度の期間リフトアップ効果を持続させたいという方にはオススメの方法と言えるでしょう。
フェザーリフト効果の持続期間は?
フェザーリフトの持続期間はどの程度なのでしょうか。通常施術後3~5年と言われています。
ですが、糸の種類にもよります。フェザーリフトに使われる糸には溶けるものと溶けないものがあります。
溶けない糸の場合上記にある持続期間くらいですが、溶ける糸の場合、後遺症などの心配が少ない分、1年ほどで肌に吸収されてしまうため、持続期間も溶けない糸に比べて短い場合が多いです。
肌の体質や生活習慣などによっても、その効果持続期間は人それぞれ個人差があります。
では、その効果の持続期間を少しでも伸ばす方法や効果を十分に発揮させるためにどんなことをすれば良いのか調べて見ました。
一番効果的な方法は、他の施術と組み合わせて行うことです。一つの施術方法で効果が感じられなかったという人でも、他のものと組み合わせることによって、感動的な効果を感じられる場合もあります。
その中でも特に手軽にできるものが、ヒアルロン酸、ボトックス注射です。ヒアルロン酸はたるんだ肌を上に持ち上げる効果があります。
ボトックス注射はシワのある部分の筋肉を弛緩して力が入らないようにし、シワを改善する効果があります。どちらも注射治療なので、費用も時間もかからず、フェザーリフトと併用されることも多く、相乗効果が期待できます。
フェザーリフトは何本入れたらリフトアップ効果がある?
では、フェザーリフトでは何本くらい糸を埋め込むのでしょうか?
一般的には、アプトスは片側3~4本程度で計6~10本、ワプトスは、気になる箇所によって本数を決定できると言われています。その数や入れる位置などは、事前のカウンセリングにて、医師と相談の上しっかりと決めていきます。
40代女性の体験談では、「片側3本ずつ計6本入れました。最初は『え?変わってない?』って不安でしたが、一ヶ月後位から顔が引き締まってとても若返り、大満足でした。効果も続いていたと思います」と書かれています。
アプトスを計6本入れた50代の女性は「びっくりするほどの変化はありませんが「なんか最近肌きれいだよね」とかしばらくぶりで会った知人に『あなた年取らないわね、ますます若くなっちゃって・・・』とか言われると本当に良かったと思っています」と、その他の口コミを見ても、だいたいの人が6本~8本の挿入をしていて、何らかの効果を実感できているようです。
ですが、何本入れたら効果が出るとは一概には言えず、年齢や気になる箇所、シワやたるみの程度によって人それぞれだと思います。また、その人がどの程度の完成形を目指しているかによっても、施術後の満足度は変わってくると思います。
そのため、糸の数が多いほど効果も大きくなるのかといえば、そうではないですね!
自分の肌のシワやたるみなどの気になる箇所や具合によってそれに合った本数を入れることが一番効果的でしょう。
6~8本というのは一つの目安、参考として考えていただきたいと思います。また糸は医療用のものなので体に害はありませんが、普通は無いものが皮膚の中にあることで、顔の引きつれ感などの違和感を感じることがあります。
本数が多ければその分そういった症状も強く出るというデメリットもあります。それらのことを踏まえた上で、医師と相談の上、自分の希望をしっかりと伝えて施術を行いましょう。
フェザーリフトの体験談
では、今まさにフェザーリフトをやってみようか迷っているという方へ、実際にやったことのある方々の体験談をご紹介したいと思います。分かりやすいように、やって良かったという意見とよくなかったという意見に分けて紹介したいと思います。
フェザーリフトをやって良かったという体験談
まず初めに効果があったという内容の口コミを紹介します。
私は20代後半に入ってフェザーリフトを受けたことがあります。これは自然に6~8歳くらいは若返ることができました。
たるみはなく、フェイスラインもシャープになりました。確かに毛穴も目立たなくなって、いい感じです。
最初の口コミの方のように、効果があったという人の中にはシワやたるみが無くなることにより見た目年齢が実年齢より若く見られるようなったといった嬉しい効果を自他共に実感できている人が多くいます。
また、効果を実感できた人の中には、「フェザーは効果がある分、やめられないかもしれないことに少々恐怖を感じています」といったような意見もありました。
似たような意見で「効果は絶大でした。ただ…やはり戻りがきています。フェザーリフト後2週間と3ヶ月後の写真を見比べた時、愕然としました」というように、永久的な効果を得られないフェザーリフトだからこそ、また効果を強く実感できた人だからこその意見もいくつか見られました。
フェザーリフトは良くなかったという体験談
フェザーリフトを3本ずつ入れてきました。麻酔をしたのですが、すごく痛かったです。化粧もすぐにはできません。私は目の下のたるみも取ってきましたが、あまり効果はありませんでした。?も片方だけまだ痛くて、散々でした。あまりオススメしません。
このように、悪い意見の中には施術時の痛みが強かったり、施術後の副作用、後遺症が多い割に効果をあまり実感できなかったりという意見が多く見られました。
さらに、それと同じくらい意見が多かったのが、次のような口コミです。
効果?みたいなものは感じることはできると思います。でも、1年30万で消えてしまうのは、費用対効果は、あまり良くないというのが私の思うところです。
フェザーリフトは1本の値段が大体5万円前後です。一般的に1回に入れる糸の本数は5~6本なので、1回にかかる費用は30万円前後となります。そして、その効果は長くても1年程度。
早い方だと1ヶ月~1ヶ月半で消失してしまうと言われています。それを考慮すると、費用対効果が良くないという意見も分かるような気もします。
フェザーリフトの効果と体験談まとめ
フェザーリフトは、直接皮膚をメスで切開したり剥離するフェイスリフトと比べて合併症やリスクが少ないことや、施術時間も30分程度であり施術後の日常生活を制限されることもないので、手軽に受けることができるというメリットがあります。
その一方で人によっては効果が弱いということや効果はあるが持続期間が短く、持続させるためには効果が消える度に施術を受けることになるといったデメリットもあります。なので、実際に施術を受ける際には、そのメリットデメリットを踏まえた上で検討する必要があります。