メスを使わずにシワやたるみを改善する事ができるエランセ。
医療用成分を使いダウンタイムが短い施術ですが、術後に不満があるとの声もあります。どの様な不満があるのか、どう対応していけば良いのか、失敗例から探りたいと思います。
エランセの失敗例とメリット&デメリット
エランセは外科手術で溶ける糸として使われているポリカプロラクトンという成分を注入し、シワやたるみを改善する施術です。薬剤は時間をかけて体内に吸収されていくため、体に安全な施術だといわれています。
エランセは一度の施術で1~4年間効果が持続します。長く効果を維持できる点が、エランセの大きなメリットです。
しかし、長期間効果が続くという事は、仕上がりに不満があった時にすぐに対応できないという事を意味しています。
また、エランセにはヒアルロン酸のように、注入した薬剤を溶かす溶解剤がありません。そのため、施術が失敗すると長期間に渡る大問題となってしまいます。
ここで、具体的な失敗例を挙げてみたいと思います。
エランセ失敗の口コミ
マリオネットラインかえって線が深くはっきりと濃くなり、しかも卵型のラインだったのに四角い顎になりました。
6ヶ月前に法令線に入れましたが、入れすぎたせいか、口横がボコり、まるでしわかたるみのようです。また、法令線の内側にも入っていて、二重に法令線があるみたいで、ゴリラのよう…。気のせいかも知れませんが、鼻の下がもこっとして長くなった感じです。
先日頬にエランセを入れたのですが、左頬だけが注入直後からものすごく腫れ、三日経った今も腫れていてぶくぶくしています。ほとんど腫れないと聞いていただけにショックで仕事場でも気まずい思いをしています。私は3年持続タイプのものを入れただけに、この下膨れのような顔のまま3年間過ごすなんて耐えられません。
半年ほど前にエランセ注射を瞼に注射したのですが片方が膨らみ過ぎています。
両目尻に、すすめられてエランセを注入してしまいました。去年11月に左目尻にしこりができ、今年2月に形成外科で摘出しました。
腫れや肌の変形などの体験談が多くありました。エランセを皮膚の浅い層に注入してしまうと肌の表面がぼこぼこと波打ち、不自然な仕上がりになってしまいます。
また、薬剤を一度にたくさん注入してしまうと、しこり状になる事があります。薬剤注入時の失敗が、仕上がりの不満の原因に繋がっているのです。
エランセが効果なしと言われる原因
一度の施術で長期間効果が維持できるエランセ。
しかし、施術後に効果を感じないという声もあります。これには、エランセが一度注入すると長期間に渡り患部に残り続け、溶解剤がないという事も大きな原因となっています。
エランセ剤は外科医療で使われている成分で、体に安全な薬剤です。
ですが、一度注入すると最低で1年、長くて4年体内に留まります。同じ注入治療に使われるヒアルロン酸注入後から体内に吸収され始めます。
また、仕上がりに不満があった時には溶解剤で溶かす事ができます。つまり、施術を行う医師も患者さんの意見通りの治療を行いやすい環境が整っているのです。
エランセは一度注入すると元には戻りません。
そのため、医師も慎重にならざるを得ない状況にあります。
しかし、多くの患者さんは1回の施術で全ての治療を終わらせたいとの考えを持っています。医者と患者、両者の考えの違いが、効果がないという結論に結びつく要因となっているのです。
その他の原因として、コラーゲン生成までのタイムラグが考えられます。エランセは注入した部分のコラーゲンの生成を促します。
しかし、コラーゲンは施術後すぐではなく、術後1~2ヶ月頃から生成を始めます。術後の腫れが引いた直後では、まだ実感出来るほどコラーゲンは生成されていません。そのため、思っていたよりもハリが出ていないと感じてしまうのです。
エランセ失敗の対応策
失敗せずエランセの効果を実感するために大切なのは、1回の施術で全てを終わらせてしまおうと考えない事です。
エランセ剤は一度体内に入ると、吸収されるまで長い時間がかかります。溶解剤もないため、仕上がりに不満がある場合は手術で取り除くなど大掛かりな治療が必要となってしまいます。
1度の注入で長時間効果が持続するのが魅力のエランセですが、たった1回の失敗が取り返しのつかない事態を引き起こしてしまいます。医師としっかり相談をし、無理のない施術を行いましょう。
クリニックによっては、1回目の施術で残ったエランセ剤を保存して、施術後の診察の際に追加注入してくれる所もあります。
追加注入をする際は安い値段に設定をしているクリニックもあります。初回の仕上がりを見てから足りない部分を補足するのは時間がかかりますが、着実に自分の理想の姿に近づく事ができます。
また、注入治療が初めての方には、まずはヒアルロン酸からの注入を多くの医師が推奨しています。ヒアルロン酸は注入後から少しずつ体内に吸収されていき、溶解剤もあります。
薬剤を注入する施術で自分がどの様になるかを見極めるためにも有効な施術です。ヒアルロン酸で問題がなければエランセの施術に移行するという段取りを踏めば、心配なく施術を受ける事ができます。
エランセは肌の浅い部分に注入すると肌がぼこぼこしてしまうなどの問題を引き起こすので、施術する医師の腕も大きな鍵となります。
ネットや口コミなどで情報を収集し、クリニックに足を運び自分の目で確認をする事が大切です。その際に、確かな腕とともに医師の美容観を知る事も必要です。美しさや理想は人それぞれ違います。
自分がなりたい理想の姿と医師の考えが合っていれば、安心して施術を任せる事ができます。施術価格の安さや人気だけでなく、自分が本当に安心して施術を受けられると感じるかという事も念頭に入れておくと良いでしょう。
エランセの失敗例まとめ
1度の施術で長期間効果が持続するエランセ。しかし、この長所がデメリットにもなり、一度失敗するとなかなか元に戻りません。
施術を受ける際は、自分に合うクリニックを細かく調べ、数回に分けて施術を受けるという慎重な気持ちで臨む必要があります。